結論:ICLに明確な年齢制限はない|ただし年齢による考慮点はある

【2026年2月 最新情報】米国FDAは2026年2月、EVO ICLの適応年齢を従来の21〜45歳から21〜60歳に拡大することを承認しました。長期安全性データが蓄積された結果であり、今後日本国内でも高年齢層への適応が広がる可能性があります。

出典:FDA / STAAR Surgical Press Release(2026)

ICLを検討していると「何歳まで受けられるの?」「何歳から受けられるの?」「40代・50代では遅い?」という疑問が浮かぶ方は多いと思います。筆者自身、30代で手術を受けましたが、年齢に関する不安はありました。

筆者が調べた範囲での結論は、ICLに「何歳まで」「何歳から」という一律の年齢制限は設けられていないというものです。実際の適応判断は年齢そのものではなく「眼の状態」に基づいて行われます。

ただし、年齢によって考慮すべきポイントは異なります。若すぎれば近視の進行リスク、40代以降は老眼や白内障との兼ね合いなど、年代ごとに検討すべき要素があります。

この記事では、各年代でのICLの考え方と、30代で実際にICLを受けた筆者の体験をもとに詳しく解説します。

ICLの一般的な適応年齢の目安

多くの医療機関で案内されている適応年齢の目安は以下のとおりです。

年齢帯一般的な適応の傾向主な考慮点
18歳未満原則として適応外とされることが多い近視が進行途中の可能性が高い
18〜20歳前後適応となることもあるが慎重に判断視力の安定を確認する必要がある
20代〜30代最も受ける方が多い中心的な年齢層近視の進行がほぼ止まっている時期
40代前半眼の状態次第で適応となるケースも多い老眼とのバランスの検討が必要
40代後半〜50代ICLも選択肢の一つ白内障手術との将来設計をセットで検討
50代後半以降個別判断が必要白内障手術(多焦点眼内レンズ等)の方が適する場合も

この年齢帯はあくまで一般的な傾向であり、「年齢制限」ではありません。同じ年齢でも眼の状態には個人差が大きいため、最終的な適応判断は必ず医師の精密検査に基づいて行われます。

ICLは何歳から受けられる?若い年代の注意点

ICLの下限年齢について、筆者が調べた範囲では多くの医療機関が「18歳以上」を目安としています。20歳未満の方が原則として慎重に扱われる理由は主に以下の2点です。

近視が進行途中の可能性

10代〜20代前半は近視が進行している途中の方が多く、ICLで現在の度数に合わせてレンズを入れても、その後に近視が進行するとレンズの度数が合わなくなるリスクがあります。

筆者自身、30代で手術を受けた際に執刀医から「30代であれば近視の進行はほぼ止まっているので、度数が大きくズレる可能性は低い」と説明されました。実際、2年経過時点で視力1.2を維持しています。

視力が安定しているかの確認

ICLはレンズの度数を現在の視力に合わせてオーダーするため(筆者の場合、レンズオーダーから届くまで3週間かかりました)、視力が安定していることが前提です。若い年代では、1〜2年間視力の変化がないことを確認してから手術を検討するのが安全とされています。

40代以降に慎重になるべき3つの理由

「ICLは何歳まで?」と検索している方の多くは、40代以降で検討されている方だと思います。40代以降に考慮すべきポイントは主に3つあります。

理由①:老眼(調節力低下)の影響

ICLは近視・乱視を矯正する手術ですが、老眼を予防・治療する手術ではありません。40代以降にICLで遠方の視力を矯正すると、それまで自覚していなかった老眼の症状が表面化し、「遠くは見えるが近くが見えにくい」という状態になることがあるようです。

ただし、これはICLの副作用ではなく、老眼自体が進行しているということです。ICLを受けなくても老眼は進みます。老眼鏡やリーディンググラスで対応できるため、「老眼があるからICLは受けられない」ということではありません。

理由②:将来の白内障との兼ね合い

参考データとして、最新のEVOモデル(中央孔あり)では、3年間のFDA試験における白内障発生率は0.16%(629眼中1件)と極めて低い数値が報告されています。旧モデルと比較して白内障リスクは劇的に低減されていますが、40代後半以降は加齢による自然な白内障の可能性もあるため、事前の説明が重要です。

出典:ResearchGate(FDA Prospective Study)(2025)

年齢が上がるほど、将来的に白内障手術を受ける可能性が高まります。白内障手術の際にはICLレンズを取り出す必要があります。

ただし、ICLは取り出しが可能(可逆性がある)であることが大きな特長です。白内障手術が必要になった際にレンズを取り出して対応できるため、「ICLを入れていたから白内障手術ができない」ということにはなりません。

50代でICLを検討する場合は、白内障手術(多焦点眼内レンズなど)を最初から選択肢に入れて、どちらが自分に合っているか眼科医と相談するのが望ましいとされています。

理由③:眼の状態の加齢変化

年齢とともに角膜内皮細胞が減少したり、レンズを入れるスペース(前房深度)が浅くなったりする傾向があるとされています。

筆者自身、30代で手術を受けた際に「前房深度が基準値より狭い」という理由で初回の適応検査で適応外と判定された経験があります。これは年齢よりも個人の眼の構造によるものでしたが、加齢によってさらに前房深度が浅くなる傾向があるため、年齢が上がるほど適応検査でこの点がチェックされることになります。

PR

まずは無料の適応検査で自分の眼の状態を知ることから

ICLを受けられるかどうかは、適応検査を受けなければ分かりません。筆者も検査を受けて初めて自分の眼の状態を把握できました。

無料で適応検査を予約する

※検査を受けても手術の義務はありません

年代別のICLの考え方【20代・30代・40代・50代】

各年代でのICLの考え方を整理します。あくまで筆者が調べた範囲での一般的な傾向であり、個別の適応は必ず医師の判断によります。

20代:ICLとの相性が良い年代だが、近視の安定を確認

20代はICLとの相性が良いとされる年齢層です。裸眼で過ごせる期間が最も長いため、費用対効果を感じやすいのが大きなメリットです。ただし、20代前半で近視がまだ進行中の場合は、視力の安定を確認してから検討することが推奨されます。

30代:最も多い年齢層|筆者もこの年代で手術

30代は近視の進行がほぼ止まっており、老眼もまだ来ていない時期で、ICLに最も適した年代とされています。筆者自身も30代で手術を受け、2年間視力1.2・眼圧正常で安定しています。

筆者がICLを決断した大きな理由の一つは子育てでした。夜泣き対応のたびにメガネを探す→かける→外す→置く→寝るという作業を繰り返す生活から、ちらっと見る→寝るに変わったのは、30代・子育て中だからこそ強く実感できたメリットです。

40代:老眼とのバランスがカギ

老眼対応の新技術として、STAAR Surgical社が開発した「EVO Viva」(拡張焦点深度技術搭載)の臨床試験結果が注目されています。術後6ヶ月時点で91.2%の患者が満足し、遠方・中間・近方のすべての距離で眼鏡なしの生活が可能になったと報告されました。現在、米国および日本を含むアジア圏での承認プロセスが進行中です。

出典:ResearchGate(EVO VIVA ICL臨床試験速報)(2025)

40代でICLを受ける方もいます。ポイントは老眼とのバランスです。ICLで遠方視力を完全矯正すると手元が見えにくくなる可能性があるため、医師と相談してレンズの度数設定を慎重に決める必要があります。

40代でICLを検討する場合は、「ICLで遠方を矯正し、手元は老眼鏡で対応する」という生活スタイルを受け入れられるかどうかが判断のポイントになります。

50代:白内障手術との比較検討が重要

50代になると、ICLだけでなく白内障手術(多焦点眼内レンズ)も選択肢に入ってきます。白内障手術は近視矯正と白内障治療を同時に行えるため、50代以降はどちらが自分に合っているかを眼科医と総合的に相談するのが望ましいです。

ICLの利点である「可逆性」は50代でも有効ですが、数年後に白内障手術が必要になった場合にICLレンズを取り出すことになるため、そのあたりの将来設計も含めて判断する必要があります。

筆者の体験:30代でICLを受けて2年後の現在

筆者は30代でICLを受け、2年が経過しました。年齢に関連するデータを含め、経過を記録しておきます。

👁
手術時の年齢
30代(子育て中)
術前の視力
裸眼0.01レベル(強度近視)
ICL費用
両目71万円(乱視あり・3ヶ月検診まで込み)
2年後の視力
両目1.2
2年後の眼圧
16〜18(正常範囲)
近視の再進行
なし
レンズの状態
問題なし(乱視ズレもなし)

執刀医から「30代であれば近視の進行はほぼ止まっている」と言われたとおり、2年間で視力の変化はなく安定しています。手術翌日から視力1.2が出て、1週間検診で「乱視もキレイに修正できた」と言われ、以降の検診でもすべて良好です。

年齢よりも「眼の状態」が重要|前房深度で適応外になった筆者の経験

日本眼科学会ガイドライン(第8版、2025年)では、ICLの適応基準として角膜内皮細胞数の最低基準が設定されています。20代は2,400個/mm²以上、30代は2,200個/mm²以上、40代以上は2,000個/mm²以上が目安とされています。年齢だけでなく、この数値も適応判断の重要な要素です。

出典:日本眼科学会 屈折矯正手術ガイドライン 第8版(2025)

ICLの適応を考えるうえで、年齢以上に重要なのが「眼の状態」です。筆者自身が身をもって経験しました。

筆者は30代でありながら、初回の適応検査で「前房深度が狭いため適応外」と判定されました。前房深度とは、ICLレンズを挿入するスペースのことで、これが基準値より浅いとレンズが眼内の組織に近くなりすぎるリスクがあるとされています。

一度はあきらめて帰宅しましたが、再度通院してICL執刀医と直接話したところ、「確かに基準値より低いが数パーセントの差。経験上そこまで深刻ではない」という判断で手術を受けることができました。結果として2年間まったく問題なく経過しています。

この経験から言えるのは、ICLの適応は「何歳か」よりも「自分の眼がどういう状態か」で決まるということです。年齢的には問題がなくても眼の構造で適応外になることもあれば、40代・50代でも眼の状態が良ければ適応になることもあります。

年齢を気にして検討をやめるよりも、まず適応検査を受けて自分の眼の状態を知ることが最も重要な第一歩です。

「早いほど得」なのか?ベストタイミングの考え方

「ICLは早く受けるほど得なのか?」という質問に対する筆者の考えは、半分YESで半分NOです。

早い方が得な面

  • 裸眼で過ごせる期間が長い:20代で受ければ、30年以上裸眼で生活できる可能性がある
  • メガネ・コンタクト代の節約:長期的に見ればランニングコストの累計が大きい
  • QOL向上を長期間享受できる:子育て・運転・災害時の安心感など、日常のメリットを長く感じられる

焦る必要がない面

  • 近視の安定が大前提:視力が変化している時期に受けると度数ズレのリスクがある
  • ICL技術も進化している:数年後にはさらに良いレンズや技術が出る可能性もある
  • 40代でも受けられる:「今しかない」と焦って受ける手術ではない

筆者の結論としては、「視力が安定していて、日常生活の不便が大きいタイミング」がベストタイミングだと思います。筆者の場合は、子育てが始まってメガネの不便さを痛感したことがきっかけでした。年齢ではなく「生活上の必要性」で判断するのが後悔しない選択だと感じています。

ICLの年齢に関するよくある質問

Q. ICLは何歳まで受けられますか?

ICLに「何歳まで」という一律の年齢制限はありません。適応は年齢ではなく眼の状態(前房深度、角膜内皮細胞数、白内障の有無など)で判断されます。50代で手術を受ける方もいますが、年齢が上がるほど考慮すべき点(老眼、白内障との兼ね合い)が増えるため、眼科医との相談が重要です。

Q. ICLは何歳から受けられますか?

多くの医療機関では18歳以上を目安としています。ただし、近視の進行が止まっていることが前提です。20代前半で近視が進行中の場合は、視力の安定を確認してから検討することが推奨されます。

Q. ICLに年齢制限がある理由は何ですか?

厳密には「年齢制限」ではなく、年齢に伴う眼の変化が理由です。若い年代では近視が進行途中の可能性(度数ズレのリスク)、40代以降は老眼や白内障との兼ね合いが主な考慮点です。年齢そのものよりも、各年代で起こりやすい眼の変化に対する注意点と理解するのが正確です。

Q. 40代でICLを受けるのは遅いですか?

40代でICLを受ける方もおり、「遅い」とは限りません。ただし老眼とのバランスの検討が必要です。遠方を完全矯正すると手元が見えにくくなる可能性があるため、レンズの度数設定について医師と十分に相談することが重要です。

Q. 50代でICLを受けることは可能ですか?

可能なケースもありますが、50代は白内障手術(多焦点眼内レンズなど)も選択肢に入る年代です。ICLを受けても数年後に白内障手術でレンズを取り出す可能性がある場合は、最初から白内障手術を選んだ方が合理的なケースもあります。まずは眼科で両方の選択肢について相談した方がよいと筆者は感じました。

Q. 適応検査で適応外と言われることもありますか?

あります。筆者自身、30代でありながら「前房深度が狭い」という理由で初回検査では適応外と判定されました。ただし、執刀医と直接相談した結果、手術を受けることができました。年齢が若くても眼の構造によって適応外になることはあるため、適応検査を受けてみることが大切です。

まとめ

  • ICLに「何歳まで」「何歳から」という一律の年齢制限はない
  • 一般的な目安は18歳以上。20代〜30代が最も多い年齢層
  • 40代以降は老眼・白内障との兼ね合いを医師と相談する必要がある
  • 50代は白内障手術(多焦点眼内レンズ等)も選択肢に入れて比較検討すべき
  • 適応は年齢そのものよりも「眼の状態」で判断される
  • ICLの可逆性(取り出せる)は、将来の白内障手術にも対応できる強み
  • 筆者は30代で手術、2年間視力1.2・眼圧正常で安定

「何歳まで受けられるのか」「もう遅いのではないか」と年齢を気にしている方にお伝えしたいのは、ICLの適応は年齢ではなく、あなたの眼の状態で決まるということです。

筆者自身、30代という年齢的には問題のない年代でありながら、前房深度の問題で一度は適応外と言われました。逆に言えば、40代・50代でも眼の状態が良ければ適応になる可能性があります。

年齢だけで判断を諦めず、まずは適応検査を受けて自分の眼の状態を知ることが第一歩です。初回の適応検査は無料の病院も多いので、金銭的なリスクなく確認できます。

関連記事:ICL適応外と言われた体験談|前房深度が狭くても手術できた経緯 関連記事:ICLの適応検査とは?検査内容・所要時間・注意点を体験者が記録 関連記事:ICLの手術は痛い?怖い?手術中〜術後2年までの体感を正直に記録 関連記事:ICL適応外と言われた体験談|同じ病院で結果が変わった経緯
PR

ICLを検討中なら、まず無料の適応検査を受けてみませんか?

ネットで調べるだけでは分からない「自分の眼のデータ」が手に入ります。適応検査は無料・約2時間・痛みなし。検査を受けても手術の義務はありません。

無料で適応検査を予約する

※当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています

【免責事項】

本記事は筆者個人の体験と調査に基づく記録であり、特定の医療機関・術式を推奨するものではありません。ICLの適応・効果・リスクには個人差があります。手術を検討される方は眼科専門医にご相談ください。